プレ・ゴールデンエイジ

    スポーツ全般,子育て — admin @ 2011 年 4 月 16 日-12:01 PM

    プレ・ゴールデンエイジとはゴールデンエイジの前提条件を作り上げる期間だ。神経細胞の数は生まれた時に決まっていて増えることはないという。こ どもは5、6歳で神経系の80%の発育が完成し、小学校入学時には90%ができあがっているという。赤ちゃんの神経細胞は出そろっているけれどまだ配線されていない状態にあり10歳頃までにその配線を増やし複雑な回路を形成していく。この神経配線を繋いでいく期間がプレ・ゴールデンエイジ であり幼児から小学生低学年までを指す。神経回路を形成していく為には特に目的もない遊びや無駄な動きが後々の財産となっていく。偏りがなく広く様々な回路が出来ているほどその後に習得する専門性のある技術が活かされる。
    配線のためには、多種多様な刺激が必要になってくる。ゴールデンエイジに入った時点で様々な運動に対する配線が巡らされていないと即座の習得はで きない。これが明確な前提条件なのである。こうして8歳から9歳までの間に様々な電気器具を動かす頭脳部分となるコンピューターの基盤のようなものができあがるわけだ。このときに大切なのが先に述べた「遊び感覚」である。したがってひとつのスポーツもゲームを通して楽しませる工夫をしてあげる必要がある。そして サッカーでいえば反復練習で完全なフォームを求めるよりも、大ざっぱでよいから多様な経験を積ませることの方が大切である。ここではすぐ他のことに興味が移ったり飽きたりするがこの年代の子どもは、一見、集中力がないように見えて様々な刺激を求め、多方面に興味を示してしまうからである。

    ヨーロッパのサッカー大国では、「スポーツの基礎作りが多面的であればあるほど、後になってサッカーを覚えるのが早い」という。1つのことを完璧にマスターさせようと細かいことを指摘しすぎて、せっかくの運動経過や興味をこわさないようにしなければならない。日本では英才教育としてやみくもに幼少期から専門性のある競技スポーツだけをやらせてしまう例がある。しかしその結果どうなるかというと故障の多い選手になったり応用の利かない選手になってしまったりする。さらに、将来ハイレベルな選手としのぎを削る時に常識的なレベルを超える技術を生み出さなければならない。そのときにこのプレ・ゴールデンエイジの多様な遊びが活きてくる。こどもをスポーツ選手にしたい場合も小学校3年生くらいまではむしろいろいろなスポーツや習い事をやった方が結局そのスポーツのためにも結果はよ くなる。だから焦らずこの年代では結果を求めず3年先、5年先をみるつもりでスポー

    ツを嫌いにならない寛容な親の気持ちが大切である。多くの分野で子どもの時に世界のトップになれるのに成人すると歯が立たなくなるのもこの辺に原因があるのではないだろうか。大リーグのイチローや松井も私たちが思う以上にこどもの時に他のスポーツや習い事をやっている。自分たちでもそれが良かったとも言っている。ゴルフの石川遼君もノルディックスキーを取り入れていたのは有名な話だ。現代は二代目アスリートの時代であるが父親達はそこまで配慮していた良き指導 者であるに違いない。

    付け加えればスキルのことだけでなく精神面の成長もその世代ごとに変化を生じる。プレ・ゴールデンエイジやゴールデンエイジの年代の子どもに対し ては、罰を与えて子どもを動かしてはならない。必ず誉めることが上達の源となるのである。子どもを追い込むのではなく見守ってやることが重要。「認めてもらいたい」という欲求は大きい。

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